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2009-08-13 Thu 15:51
あの戦いから、一年がすきようとしていた。
プラント首都アプリリウス内、評議会会場正面玄関前。夥しい数の人々が、今、その瞬間を待ちわびていた。 評議会会場正面入り口前は、既に、身動きも出来ないぐらい詰め掛けたメディア関係者などで混雑していた。周辺の道路や駐車場には、沢山の報道カメラを携えた中継車で埋め尽くされていた。 一方、評議会内部では、やはり、夥しい人数のメディア関係者が忙しそうに、その瞬間を待ちわびていた。 その瞬間が、刻々と近付きつつあった。其れは、記念すべき歴史的な瞬間として、プラント全都市内で注目の高さを示していた。 格プラントの都市内部に飾られている大型電光掲示板には、その様子が刻々と伝えられ、通常の番組のほぼ全てが中断されて、その様子が映し出されていた。 だが、まだ、その記念すべき瞬間の映像が送られてこない。そんな合間を縫って、つい最近、新しい歌姫として、正式に引退表明をして芸能舞台から身を引いたラクス・クライン。現、プラント代表代行に変わって、デビューしたばかりのラクスと同年齢の美少女のデビュー・シングルが、ブレイクタイムの間の余興として流されていた。 とっても美しく可愛い美少女。なのに、何処と無く寂しげな表情を見せるとっても不思議な感覚にさせる美少女として、彼女はつい先月、彗星のようにデビューしたばかりの新しい歌姫である。 彼女の美しい幻想的な舞と共に、美しい歌声の曲がプラント中に流れ響く。 その様子を、市民達はしばしの足取りを止めて、大型電工掲示板に目を留め、彼女の美しい幻想的な歌声に聞き入っていた。 と、その瞬間だった。 『記者会見が、始まった模様です。』 各局の女子アナが突然現れそう切り出すと、映像は、評議会内に設けられた特設スタジオに切り替わった。 そこには、二人の美少女が正装した姿で、やや緊張気味の硬い表情で詰め掛けた報道関係者に向けて一礼してから静かに席に着いた。 『ええー、これより、先ほど双方の代表者達の間で最終的な調整。合意事項の最終的な判断が終了しましたので、その報告を、双方の代表から、発表して頂きたいと思います。まずは、本日、双方の間で合意に達した条約の内容を、プラント代表代行であるラクス・クラインから報告させていただきます。』 司会進行役の男性から紹介され、ラクスがマイクを取った。 「本日、オーブ連合首長国との間に、私達、プラントとの間に、長年の悲願であった世界平和へ向けての第一歩を示す同盟関係が、条約がここに結ばれました。今ここに、双方の間で、共に、世界へわへ向けて取り組む事が決まりました。」 その瞬間、夥しいフラッシュがたかれ、特設スタジオの外では、同盟関係が結ばれた事が強調される報道が各方面へ向けて配信された。 其れは、遠く離れた地球。オーブにも伝えられた。そして、大西洋連邦。ユーラシア連邦など、各方面にも伝えられた。 だが、その瞬間、連合理事国である大西洋連邦の新大統領は、その映像をホワイトハウス内の大統領専用室内のモニターを見つめながら呟いた。 「決まったな。これで・・・・」 その事によって、ある種の方向性が決定した事になる。大統領の言葉を受けて、室内にいる各方面の閣僚達は咄嗟に携帯電話を取り出し、各方面に働きかけを開始した。 更に、連合軍本部内の、閣僚専用ホットラインも、突然、頻繁に各方面からの連絡が入りだした。其れは、地球内部でのオーブの立場を左右する問い合わせだった。 「まだ、こちらには、大統領からの指示はない・・・・・」 対応に追われる、連合軍の各方面の司令官達。 オーブ連合首長国内でも、連合の対応を注目している人物がいる。マリュー・ラミアスら、アークエンジェルのクルー達である。 「連合がどう出てくるか。」 連合の対応を気にするマリュー。 「そりゃあ、決まってるだろう。何らかの、圧力はかけてくるさ。」 婚約者のムウ・ラ・フラガが、腕組みをしながら衛生放送を見つめながら呟いた。 「だわね。其れが、普通よね・・・・」 と、ムウの言葉を聴いてマリューはため息をついた。 そして、月基地ダイダロスで、その映像を見ていたシン・アスカとルナマリア・ホークの二人は、 「とうとう、結んじゃったわね。オーブ。大丈夫かしら、連合・・・・」 と、ルナマリアが心配そうに、映像を見つめながら呟いた。 「連合がどう対応してこようと、俺達とオーブの二つの力があれば、連合軍なんて怖くないよ!!」 以外にも、むしろその事を喜んでいるシンの姿に、ルナマリアは驚いていた。 「わかってそんなこと言ってるの。また、戦争になるのよ。そうなったら・・・・」 と、逆にルナマリあの方が怒りをあらわにしてシンに向かって怒鳴り声を上げた。 オーブとプラントとの同盟関係が樹立された事を伝えるラクスとオーブ代表カガリ・ユラ・アスハの会見。 その様子を、実はプラント内でも冷ややかな眼差しで見つめている者達がいた。 「これで、我々の方向性も決まったな。」 「連合と、今度こそ徹底的に戦える。仲間の、そして、家族の敵を取れる・・・・」 集まっている一部兵士達の間から湧き上る闘志。彼らは皆、同じ志を持つ者達。皆、先の戦いで仲間や家族を失った者達で構成されたメンバーである。 「まだ早まるな。期は、熟してはいない。」 と、彼らに向かって一人の男が現れた。その瞬間、彼らは皆、直立して敬礼する。 「期が熟したとき、君達の出番となる。その時は、よろしく頼みます。」 と、男は兵士達に向かって頭を下げた。彼らは皆、ある二人の人物を称える兵士達。男は、彼らを自分の野心と野望の為に利用しようとしている。彼らはそんな事を知らずに、彼に従う事を約束した兵士たちである。おそらく、死ぬ事すらいとわない勇敢な兵士たちであろう。 |
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